中学校で学ぶということ

個人的な感想ではあるが、中学校は教師も生徒も大変だなと思う。私は中学生の時、結構大変な思いをした。

 

中学校の頃、学級委員のような役職についたことがある。級委員というのは,クラス全体を見渡し、ある程度まとめる能力がないと務まらないものだ。担任の先生が厳しい場合、当然クラスメイトの中には従わないものが現れる、クラスメイトの中に従わない人がいても、それをいかに従っているように見せるかという力量も必要だ。(中学校だったら不正は存分にしていいという魂胆である。)

 

これは中間管理職のような役職で、実際会社でもこんな状況が起きているんだろうなと思っている、中間管理職の苦悩を中学生の頃から体験できるのは素晴らしい社会構造だと感じる。さすがに会社で不正をするのはよくないが、不正をしたい気持ちもわかる。

 

学級委員の仕事 

ここで私がしていた学級委員の仕事を紹介したいと思う。自分が重かったと感じているものから紹介したい。

 

・毎日のクラスの目標を決定する

・委員会に出席してクラスの月の目標を決める

・クラスの代表として会議に出席する(会議の結果の報告もする)

・移動教室の時に整列させる

・クラス全員が次の授業の準備をしているか確認する

・ホームルームの時間での司会を務める

 

他にもいろいろやることはあったと思うが、以上のような業務がある。業務を振り返ると、幼児を相手していたのかなという気分になる。

 

クラスの目標を立てるのは結構大変だった。毎日クラスの目標を立てていると思いつかなくなってくるためだ。人間そんなに目標はないよ。

 

移動教室の業務に関してだが、それくらい自分一人でやれよと思っていた。まあ中学校では移動ができない人もいるだろうからそれを含めた配慮なのかなと忖度している。

 

この業務をこなすモチベーションは、やりがいとかそういう高尚なものではなく、単純にやらないと怒られることから生じる。特に報酬がもらえるわけでもない。なんなら生徒会に所属した方がウケもいいしメリットがあるだろう。まあだから学級委員はやらない方がいい。

学んだこと

最初にも述べたが、この経験を通じて学んだこといくつかある。最初に学んだことは人に過度な期待はしない方が良いということだ。やらない人はやらない。言うことを聞かない人は聞かない。それくらいに思っていた方が気楽である。

 

また、自分だけが大変な思いをしているなぁと感じたこともあるが、団体というのはそういう性質を持っていると理解した。自分ができることをアピールすることは大切だが、全部やってしまうのはよくない。一つできることがあれば、残りはできない方が得なのである。こいつはできるからやってもらおうということで自分がやることだけが増えていくためだ。

加えて、大人数のリーダーになるのと少人数のリーダーになるのは感覚が違うということを実感した。少人数をまとめるときは方向性を一致することができるが、大人数になるとそうもいかない。大人数になればなるほど説得しなければいけない人が増えるので、何かを決めるときは大変である。

 

以上のことを学べたので中学校での経験は無駄にはなっていない。こんな経験をしたい人は学級委員になることを勧める。

 

最後に

中学校は全員が同じことを勉強する場所であり、カリキュラムは基本的に全員一緒だ。しかし、クラスを運営するにあたってこなす業務は全員が一緒ではなく、それによって学ぶことは全員異なる。

 

学習面は飛び級できないけど、精神面ではどんどん飛び級できるのかなと感じている。中学校で頑張ると、他の人よりもたくさんのことを学べると言うことだ。